
2018年8月に竣工した大手町プレイス。ウエストタワー(地上35階、地下3階)とイーストタワー(地上32階、地下3階)からなる、ツイン高層ビルです。2棟のオフィスタワーをつなぐ低層部の地下1階から地上2階に、29店舗(飲食19店舗、物販3店舗、サービス7店舗)の個性的なショップ&レストランが2018年9月25日にグランドオープンしました。また、1、2階には国際会議から企業セミナーまで多彩な用途で使える「大手町プレイス カンファレンスセンター」もあります。
ビル内は落ちついた色調の内装で、まさに大人のコミュニティ空間。セントラルプロムナードには、誰でも利用できるタッチダウン空間も広く用意され、パソコンを持ち込み、仕事をしているビジネスパーソンの姿も多く見られました。また、高さ約12mもあるイーストエントランスホールとウエストエントランスホールの「シンボルウォール」は障子をイメージ。ロビーにはストーンやレザー、木製ベンチがゆったりと置かれ、くつろげる空間もあります。
そこで今回は、NTT都市開発株式会社の商業事業本部、佐藤未央さんに大手町プレイスの活用法についてお話を伺いました。
――大手町プレイスができたことで、神田方面からのアクセスもスムーズになりました。
竜閑さくら橋で2階から繋がっています。大手町プレイスは、まさに神田と大手町を繋ぐビルという位置づけにもなっています。この2エリアを行き来できることで、大手町プレイスを通っていただけるきっかけにもなったらいいですね。神田と大手町を繋ぐ1階のグリーンプロムナード沿いには、ベンチや店舗があり、心地よい風に吹かれながら、テイクアウトメニューもお楽しみいただけたらと思っております。
――ビルの内装からも大人の洗練された雰囲気を感じます。タッチダウンスペースもあって、さまざまな使い方ができそうです。
ビル全体を企画する際に、こういう場所を作ることで、人と人とのコミュニティが生まれたり、普段と違うライフスタイルやワークスタイルをサポートできる場所になるのではないかと考えました。ショップ&レストランやイベントもその考え方に沿っています。
――今後大手町プレイスを通してどんな文化をつくっていきたいですか?
構想としては、大手町に人が集って、日中のみではなく、仕事が終わった後も楽しんでいただけるような場所を目指しています。今まで大手町で仕事をしていたビジネスパーソンは、仕事が終わったら銀座や丸の内等に行ってしまっていましたが、これからは大手町で楽しんでいただけるような場所にしていきたいですね。特に今回ブルーノート・ジャパンの新業態のカフェレストランバー「Lady Blue(レディ・ブルー)」など、文化的なものと融合をしていけたらいいですね。大手町や周辺のビジネスパーソンに楽しんでいただけたらなと思っています。
――佐藤さんの一番のおすすめスポットはどこですか?
私はショップ&レストランの企画・リーシングやオープニングイベントの企画を進めてきたので、地下1階のサンクンガーデンには思い入れがあります。このスポットは、大手町のオアシスであり、人が交わる場所であり、イベントを開催したり、テラス席で食事を楽しんでいただけたりするので、おすすめの場所だと思います。
――これからもいろいろなイベントができそうなスペースですね。
実はサンクンガーデンは地下1階だけではなく、2階のお店からも緑が見えて、すごく景色がいいんですよ。特に、個室の景色から見ると眺望が開けていて、イベントも見えるので、サンクンガーデン周りは立体的におすすめしたいですね。
――今回のイベントのように、ほかのお店ともタッグを組んでいけそうですね。
ただのガーデンだったらできないことが、魅力的なお店があるからできることもあると思います。これからもいろいろなお店とコラボレーションして、個性あるビルにしていきたいです。
――大手町プレイスはどういう使い方をしてほしいですか?
お昼はランチを楽しめますし、夜はサンクンガーデンやグリーンプロムナード沿いのお店で気持ちよくお酒を飲んで、リフレッシュしてほしいです。それ以外の時間帯も、オフィスとは違う働き方をしていただいたり、本当にさまざまな使い方ができるビルだと思っています。

初来日を果たした、イタリアのマーチングバンド「Funk Off」。大迫力のパフォーマンスでで、オープニングを飾った。

今回お話を伺った、NTT都市開発株式会社の商業事業本部の佐藤未央さん。