大手町プレイス開業の約半年前、2018年3月23日に、大手町プレイスの北側に「竜閑さくら橋」が開通しました。この橋は、大手町プレイスの再開発事業の一環で、日本橋川に架けられた大きな歩行者専用橋です。今まで、大手町・神田地区は日本橋川で分断されていたため、川を渡るのに数十〜数百m離れた一般道まで大きく迂回する必要がありました。今回、この橋が開通したおかげで、大手町・神田間の行き来がとてもしやすくなりました。
竜閑さくら橋は幅7m、全長では約120mもあり、とても大きな歩行者専用橋です。橋の名前は、この付近に存在した川や橋に、「竜閑(龍閑)」という名称が使われており、この地域の歴史に基づいた由緒正しい名前が公募でつけられました。
橋の高さはJRの鉄道橋とほぼ同じで、高速道路が橋の上下に分岐する間に設けられています。そのため、橋からはJR山手線、京浜東北線や新幹線の車輛が通過する様子を見られ、鉄道ファンにもオススメです。また、川沿いの遊歩道には桜が植えられているので、春は橋からお花見も楽しめます。暗くなると橋の柵部分に設置された照明が点り、大手町らしいおしゃれで先進的な雰囲気に。また、バリアフリー対応で、スケルトンのエレベーターが設置されているため、ベビーカーや車椅子の方も安心して利用できます。
神田側には、千代田区と㈱ドコモ・バイクシェアが展開するコミュニティサイクル「ちよくる」のポートがあります。ちょっとした移動であれば、30分150円で利用可能(会員登録が必要)。ちよくるは電動自転車で、ポートからポートへ乗り捨てでき便利。24時間いつでもスマホから予約ができ、希望のポートから自転車を借りられます。日本橋・神田周辺の散策に使ってみてもいいですね。
B1-20.竜閑さくら橋際街角広場
中央区日本橋本石町4-1先
営業時間:24時間
橋の南岸・大手町側は、大手町プレイス2階のペデストリアンデッキと接続しており、北岸・神田側は神田駅方面につながっています。この橋が架けられたのは、最先端の国際的ビジネス拠点である大手町と、日本風情あふれる神田・日本橋をつなぎ、賑わいと人と文化の交流を実現するため。今まで不便だったアクセスが解消され、その中心に位置する大手町プレイスが両地区の新たなコミュニティスペースとなっていきそうです。
神田側を背にして、写真右が大手町プレイス。左手には東京駅から神田駅を走るJR線を間近で見られます。
橋の両端には、階段とスケルトンのエレベーターがあり、バリアフリーにも対応しています。